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Insects

昆虫

ヘイケボタル

  • ゲンジボタルよりも汚れた水域にも生息し、平地から丘陵部まで広く見られます。水田、湿原、沼や池といった止水域を主たる繁殖地としており、河川よりも水田などで見かけます(ゲンジボタルはきれない小川などに生息)。日本ではゲンジボタルと並び、身近な光るホタルです

  • 世界で見付かっているホタル科は約2,800種で、日本では54種、その中で成虫が光るホタルで全国的に目にする機会が多いのは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種です(ホタルには幼虫のみ光る種や、幼虫も成虫も光らない昼行性の種も多い)

  • ホタルは陸生と水生があり、水生のホタルは世界でも5種しか知られておらず、その内の4種が、日本にいるゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマボタル、イリオモテボタルです

  • 成虫の体長は、オスが約9mm、メスが約10mmです(ゲンジボタルは約14mm、約18mm)

  • 愛郷の里は2024年の場合、6月中旬から7月下旬まで成虫がいました(その後は未確認)。ピークは6月25日前後だったと思われます。温暖化のせいか、例年より1~2週間、ピークが早かった可能性があります

  • 成虫は「一晩に3回」飛び回ると言われており、1回目が19時半~21時頃、2回目が23時頃、3回目が夜中2時頃ですが、最も活発に動き回りホタル観賞に適しているのは、1回目の時間帯です。体内時計で時間が分かるのか、不思議と決まって、20時前後が最も多くのホタルを見ることができるように思います

  • ホタルが多く飛ぶのは、月明かりがない新月または曇りがちで月明かりが目立たず、蒸し暖く(20度以上)、風がない夜と言われています。雨上がりや雨が降る前でムシムシとしている日はおススメです。月明かりの明るい満月の日、雨が降っている日、風の強い日、涼しめな日にはあまり飛びません

  • 成虫のホタルが光る最大の理由は、コミュニケーションのためと言われています。飛び回っているホタルは大抵がオスで、活発に飛び回りメスを探しています。メスは葉の上などで止まって光っており、自分の存在をオスに知らせています

  • 光り方は、小さな光を約1秒おきに点滅させます。ゲンジボタルよりゆらゆらとした光が特徴です(ゲンジボタルは、東日本では4秒光って4秒休み、西日本では2秒光って2秒休む)

  • ホタルの発光の仕組みは、発光器の組織内で起こる酸化反応です。発光器にある発光細胞で、ルシフェリンという物質とルシフェラーゼという酵素、ATP(アデノシン三リン酸)、微量のマグネシウムイオンが反応し、複雑な酸化反応が進みます。通常、酸化反応が進むと熱を発しますが、ホタルの光はほとんど熱を伴いません

  • 無事カップルとなったホタルは、3時間半から12時間ほどと言われる交尾の後、水際のコケや草の根本に100個前後産卵します。20日~1ヶ月で幼虫が孵化し、すぐに水中に移動して、幼虫で冬を越します。翌年4~6月上旬頃に水際の斜面に土繭(つちマユ)を作り、40日ほどで蛹(サナギ)になります。10日ほど蛹で過ごし、羽化して成虫となり、地上に出てきます。成虫は水以外口にせず、1~2週間ほどしか生きられません

  • 幼虫の主なエサは、ヒラマキミズマイマイ、ヒメモノアラガイ、外来種のサカマキガイなどの貝類、水生昆虫の幼虫、弱ったオタマジャクシ、ミミズなども食べます(ゲンジボタルはカワニナのみを食べる単食性と言われてきたのに比べ、食性が広い)

  • ゲンジボタルのゲンジは、「源氏物語」の主人公光源氏からつけられたという説があります。 ヘイケボタルのヘイケは、ゲンジボタルに比べ光が弱く、小型であることから、源氏に滅ぼされた平家(平氏)にちなんでつけられた名前という説があります

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